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概要
前門大街は、北京の中軸線(シーサックスの中心軸)上に位置し、北は正陽門の箭楼(やぐら)に始まり、南は天橋路口まで続いています。明の正統元年(1436年)に創建され、明・清時代には皇帝が天壇へ向かう際に通った御道であり、数百年にわたり北京の商業・文化の中心地として栄えてきました。古くは「京師第一街」と称されました。
現在の前門大街は全長約845メートルの歩行者専用道路で、風情を残すように整備され、石畳の両側には店舗が立ち並びます。全聚徳(ゼンジュトク) や 東来順(ドンライシュン)、都一処(ドゥイーチュー) など、国家級の無形文化遺産に指定された技を持つ老舗が30軒以上軒を連ねる一方、現代的なクリエイティブショップやコンセプトストアも出店し、伝統と革新が融合した街並みとなっています。2022年には『首都機能核心区伝統地名保護名録』に選出され、国家級の夜間観光消費集積区にも認定されています。
主な見どころ
五牌楼(ごはいろう)と正陽門箭楼:前門大街のランドマーク的な入り口です。牌楼をくぐると歩行者専用のメインストリートが広がります。正陽門箭楼は北京の内城に現存する唯一の完全な城門で、楼上から前門大街と南中軸線を一望できます。
老舗の集積:街の両側には数多くの老舗が集中しています。全聚徳(掛炉式北京ダック)、東来順(羊肉のしゃぶしゃぶ)、都一処(焼売)、内聯升(ナイリェンション)(布靴)、張一元(ジャンイーユエン)(茶葉)、同仁堂(トンジントン)(漢方薬)など、伝統の技と味を今に伝える店が並んでいます。名物料理の試食や伝統工芸品の購入が楽しめます。
鮮魚口(シェンユーコウ)と大柵欄(ダーシーラァン):前門大街のメインストリートから脇道に入ると、これら有名な胡同(路地)にたどり着きます。鮮魚口には炒肝(チャオガン)や爆肚(バオドゥー)、炸醤麺(ジャージャンメン)など老北京の軽食が集まっています。大柵欄には瑞蚨祥(ルイフーシャン) や 祥義号(シャンイーハオ) などの近代商業建築群や、広徳楼(グァンドーロウ)、大観楼(ダーグァンロウ) などの老舗劇場が点在します。
三里河公園:鮮魚口から東に進むと、三里河に至ります。都会の喧騒を離れた水辺の景勝地で、煉瓦造りの家屋と小橋が織りなす風景は江南の水郷を思わせ、散策や写真撮影に最適です。
博物館と没入型体験:街区内には中国鉄道博物館(正陽門館) や 北京二鍋頭酒博物館(源昇号)、広誉遠(グアンユーユエン) 中医薬歴史文化博物館など、個性的な博物館が点在します。また、レトロな路面電車「铛铛车(ダンダンチェ)」に乗って街並みを巡ることもできます。
実用情報
住所:北京市東城区前門大街(北は正陽門箭楼、南は珠市口東大街まで)。
営業時間:24時間、年中無休で開放されています。沿道の老舗や博物館の営業時間は各施設により異なります。
入場料:街への入場は無料です。路面電車の乗車や一部の博物館の入館は別途有料となる場合があります。
チケット予約:街自体は予約不要で、直接訪れることができます。ただし、街区にある正陽門箭楼などの文化財施設は、「北京中軸線遺産保護中心」のWeChat公式アカウントから別途の実名予約が必要です。
アクセス:
地下鉄:地下鉄2号線または8号線「前門駅」下車、BまたはC出口から出てすぐ。または地下鉄7号線「珠市口駅」下車も便利です。
バス:多数のバス路線が「前門駅」に停車します。
駐車場:周辺は駐車が困難なため、レンタカーでの訪問は推奨されません。